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重要 SSL/TLS証明書 47日間ルール正式決定 — ACME自動更新の導入を推奨しております。 Phase 2(100日へ短縮)まで 306日
300,000枚 累計発行
17,206社 利用中
19年 運営
24時間365日 自動発行
Q.

ACMEプロトコルとは何ですか?

A. 回答

ACME(Automated Certificate Management Environment)は、SSL/TLS 証明書の取得・更新・失効を自動化するために設計された IETF 標準プロトコルです(RFC 8555)。業界標準として急速に普及し、現在では商用認証局でも対応が進んでいます。

🎯 3行でわかる ACME

  • 証明書の申込・認証・取得・インストール・更新を完全自動化するプロトコル
  • certbotacme.sh などのクライアントをサーバで動かすだけ
  • 47日ルール(証明書の有効期間短縮)時代の運用には事実上必須

🔄 従来の取得フロー vs ACME

従来、SSL/TLS 証明書の取得はすべて手作業でした。

従来のフロー

  1. CSR 作成

    サーバ上で OpenSSL や Web UI を使い CSR(証明書署名要求)と秘密鍵を生成。

  2. Web で申込

    認証局の Web サイトから注文。CSR を貼り付け、登録情報を入力。

  3. ドメイン認証

    メール認証 / DNS レコード / HTTP ファイル設置のいずれかで、ドメイン所有を証明。

  4. 証明書ダウンロード

    発行された証明書・中間証明書をダウンロード。

  5. サーバへインストール

    Apache / Nginx / IIS の設定ファイルを編集し、証明書を配置。リロード。

有効期間が 1〜2 年あった時代はこれで十分でした。しかし有効期間が段階的に短縮され、最終的に 47 日まで縮む現在では、年に 8 回以上この作業を繰り返すことになり、人手による運用は現実的でなくなっています。

ACME のフロー

ACME クライアントをサーバにインストールし、ドメインを指定して 1 コマンド実行するだけです。

# certbot で取得
certbot --nginx -d example.com

# 以降、cron や systemd timer で自動更新
0 0 * * * certbot renew --quiet

申込・認証・取得・インストール・更新まですべてクライアントが自動実行します。手作業ゼロです。

🔧 動作原理

ACME クライアントは認証局の ACME サーバと通信し、定められた手順でドメイン所有を証明します。

1. アカウント作成

クライアントが鍵ペアを生成し、ACME サーバに公開鍵を登録します。以降のリクエストはこの鍵で署名されます。

2. 注文(Order)作成

クライアントが「example.com の証明書が欲しい」と認証局にリクエスト。サーバは認証チャレンジを発行します。

3. ドメイン認証(Challenge)

以下の 3 方式から選択して認証します。

方式 内容 主な用途
http-01 指定 URL(/.well-known/acme-challenge/…)に特定のファイルを配置 シングルドメイン・最も一般的
dns-01 指定の TXT レコードを DNS に追加 ワイルドカード・内部サーバ
tls-alpn-01 TLS ハンドシェイクで特定の応答を返す 80 番ポートが使えない環境

4. 証明書発行

認証成功後、クライアントが CSR を送信し、認証局が証明書を発行・配信します。

5. 自動更新

クライアントが定期的に有効期限をチェックし、満了 30 日前などのタイミングで自動的に再取得します。

🛠 主な ACME クライアント

クライアント 言語 / 環境 特徴
certbot Python / Linux EFF 公式、最も普及。Apache / Nginx のプラグインで設定自動編集も可能。
acme.sh Pure Shell 依存関係ほぼゼロ。共有サーバや組み込み機器に最適。DNS API 100+ 対応。
win-acme .NET / Windows Windows / IIS 向けの定番。バインディング設定まで GUI で対応。
Caddy Go ACME を内蔵した Web サーバ。HTTPS が起動時から有効。
Traefik Go Docker / Kubernetes 向け。コンテナ環境で人気。
cert-manager Go / Kubernetes Kubernetes 標準。Custom Resource で証明書を宣言的に管理。

🏢 当社の ACME 対応

SSL ストアでは、ACME 対応版の証明書を以下のブランドで取扱っています。

FujiSSL(同社運営)

同グループ運営の認証局 FujiSSL では、DV / OV / ワイルドカード / EV のすべてのシリーズが ACME プロトコルにネイティブ対応しています。特に OV 証明書まで ACME 自動化できる実装は、業界でも稀少です。

  • ACME サーバ:https://acme.fujissl.jp/acme/directory
  • EAB(External Account Binding)方式で認証局アカウントと紐付け
  • 商用利用・法人サイトでも完全自動運用が可能

申込・EAB 認証情報の取得は FujiSSL.jp から行えます。

Sectigo

Sectigo シリーズ(旧 Comodo CA)も ACME 対応。DV / OV / ワイルドカードで利用できます。

📚 関連 RFC・規格

  • RFC 8555 — Automatic Certificate Management Environment (ACME)
  • RFC 8737 — TLS Application‑Layer Protocol Negotiation (ALPN) Challenge
  • RFC 8738 — ACME IP Identifier Validation Extension
最終更新: 2026年5月13日

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